消費者金融やカードキャッシングの過払い金。
いざ請求しようと思った時に、みなさん、どこに相談しますか?
テレビのCMで何度も見た事のある事務所やラジオのCMで朝から晩までフリーダイヤルの番号を連呼している事務所などが、まず思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。
インターネット上にも、「過払い金はどこに頼んでも同じ」などという誤った情報が溢れているため、あまり調べないでそういった全国チェーンの大量処理型事務所にご依頼される方も多いかと思います。
では、実際に過払い金返還請求を依頼する事務所を選ぶ際に、どのような点を気を付ければ良いのかについて、詳しくご説明します。
注意点1:司法書士には「140万円の壁」があります!
まず、気を付けて頂きたいのがこの点です。
弁護士には、過払い金の金額に制限はありません。過払い金の金額がいくらであっても、ご依頼頂いたご本人の代理人として、相手方業者と交渉を行ったりすることが出来ます。
一方で、司法書士には、過払い金の金額が140万円までという制限があります。過払い金の金額が140万円を超えると、司法書士は、御本人の代理人として裁判を起こすことができないのはもちろん、相手方の消費者金融やカード会社と交渉を行うこともできないのです。
「自分の場合は借りれていたのが50万円だけだから、過払い金はそんな金額にならないだろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、こうした方こそ注意が必要なのです。
たとえ借り入れていた金額が50万円だけだとしても、違法金利の期間で20年以上取引があったりすると、過払い金の金額は簡単に140万円を超えてしまいます。
このため、▼取引の期間が10年以上と非常に長かった方や▼借入金額が多かった方は、なんとなく司法書士を選択するのではなく、最初から弁護士にご相談・ご依頼頂いた方が圧倒的にスムーズに進みます。
注意点2:140万円を超えると会ったこともない東京の弁護士が担当するリスクあり!
それでは、司法書士に頼んで、過払い金の金額が140万円を超えることが判明した場合、あなたの過払い金請求の案件は、誰が担当することになるのでしょうか?
上記のとおり、過払い金の金額が140万円を超えると、司法書士は相手方業者と交渉することができなくなります。厳密にいうと、司法書士は、過払い金の金額が140万円を超える件について、相手方の消費者金融やカード会社に、過払い金の請求書を送ることも禁止されています(実際に140万円を超える案件について過払い金の請求書を送った司法書士が懲戒処分を受けたケースもあります)。
過払い金の調査の結果、過払い金の金額が140万円を超えることが判明した場合、司法書士事務所はどうするでしょうか?
そのまま「弁護士に相談してください」とだけ言って、案件をリリースしてしまっては、司法書士事務所の売上につながりません。
そこで、司法書士事務所は、「こちらから弁護士事務所を紹介しますよ」などと持ち掛けて、提携している弁護士事務所を紹介します。
一部で問題になっているようですが、司法書士事務所は紹介を受けた弁護士事務所から「業務委託料」などという名目で、支払いを受けて、売上を上げていたようです。
当然のことですが、この司法書士事務所が紹介してきた弁護士とみなさんは面識がありません。
もし面談相談の機会があったとしても、東京の弁護士は東海地方にきちんと事務所を構えていないケースがほとんどです。
「貸会議室」などで東京から来た弁護士とちょっとだけ面談するだけです。
全国チェーンの大量処理型事務所だと、面談する弁護士と実際に担当する弁護士は別々の可能性があるって知っていましたか?
しかも全国チェーンの大量処理型事務所だと、依頼後の連絡は弁護士からじゃなくて、弁護士資格を持たない事務所のスタッフから来ることが多いって知っていましたか?
司法書士法人が紹介してくる弁護士が地元の弁護士であればまだ良いのですが、東海地方の依頼者の方の案件も、他の全国各地の依頼者とまとめて、東京の弁護士が担当するケースが多いのが現状です。
そうすると、弁護士とのコミュニケーションが不十分なまま、ただいたずらに過払い金の返還までの時間がかかるケースが発生することも考えられます。
注意点3:「過払い金もできます」程度の弁護士・司法書士に注意!
消費者金融やカード会社に対する過払い金返還請求は、年々対象となる取引をしている方が減少しています。
このため、過払い金の返還請求の相談・依頼も、弁護士業界・司法書士業界全体としてはピーク時に比べると、大幅に減少しています。
そうした中で、ご注意いただきたいのが、「ゾンビ型」大量処理型事務所です。
この「ゾンビ型」大量処理型事務所とは、過払い金がピークだった頃に、たくさんの案件をベルトコンベア式で大量に処理した事務所で、現在はあまり相談・依頼を集めることが出来なくなった事務所です。
過払い金がピークだった10年程前は、たいして過払い金請求にやる気が無いのに、ブームに乗ってネットなどで集客をしていた事務所がありました。こうした事務所は、当時は過払い金の案件を多数手がけていましたが、その後案件数が減ってきっため、最新の過払い金請求の分野の動向に詳しくありません。
一方で、過払い金請求の分野は、他の法律分野と比べて、争点が次々に出て、下級審の裁判例なども日々動くような、移り変わりの早い業界です。
こうした「ゾンビ型」大量処理型事務所は、最新の動向に詳しくないため、十分な対応ができない恐れがあります。
事務所のホームページに随分前の回収実績が「アコム○○万円」などと列挙されているだけで、お客様の声など一切載っていないような事務所は、自分たちの相談実績・回収実績だけを優先する「ゾンビ型」大量処理型事務所の可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。
過払い金・どこがいい?と悩んでいる方へ
それでは、過払い金返還請求の依頼は、どういう事務所にするのが良いのでしょうか?
まずは、上記のとおり、司法書士(法務大臣認定司法書士)には、上記のとおり「140万円のカベ」がありますので、最初から弁護士に相談・依頼した方が、金額に気にせず全てお任せできるので安心です。
特に、取引期間が長かった方や借入金額が多かった方は、いくら借入枠が50万円だったとしても、高額の過い金の可能性が出ている可能性も十分ありますので、最初から弁護士に相談・依頼することを強くお勧めします。
みなさんの中には、「弁護士の方が費用・手数料が高そうなので、司法書士にしようと思っている」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、この「司法書士の方が費用・手数料が安い」というのは、完全なデマ・ウソ・ガセ情報です。
特に、テレビやラジオでCMを流しまくって、新聞の折り込みチラシを入れまくっているような、全国展開型の大量処理型司法書士法人などは、大変高額な費用・手数料がかかります。
みなさんの「司法書士の方が敷居が低い」という誤ったイメージを利用して、暴利をむさぼろうとするような司法書士法人もありますので、くれぐれもご注意ください。
次に、依頼する事務所の規模ですが、大きな事務所と小さな事務所、それぞれ特徴があります。
全国展開型の大きな事務所の場合、「CMで知っている」などと言う理由で、なんとなく安心感があるのがメリットです。
一方で、弁護士が多数在籍する大きな事務所だと、「誰が担当するかわからない」という心配もありますよね。
過払い金請求にやる気があり、経験も豊富な弁護士が担当してくれれば一番良いのですが、弁護士になりたての新人弁護士だったり、過払い金請求にやる気のない弁護士に担当されてしまっては、過払い金の回収がしっかりできないリスクも出てきてしまいます。
一方で、小さな事務所の場合、全国チェーンではないので、「なんとなくの安心感」という点では、大きな事務所に劣る点があるかもしれません。
ただ、小さな事務所の場合、在籍する弁護士も多くはないので、みなさんの案件をだれが担当するのかがわかりやすいという利点もあります。
特に、弁護士は1人だけの事務所の場合は、みなさんの案件を担当するのは、その弁護士に限られますので、その弁護士が過払い金請求にやる気があり、過払い金請求の経験豊富だと、非常に心強いと思われます。
小さな事務所を選ぶ上での注意点としては、上記の様な「ゾンビ型」大量処理型事務所に注意する必要があります。過払い金請求がブームの頃に、たいして過払い金請求に詳しくないのに、「儲かるから」というビジネス的な理由で過払い金請求を手掛けたような事務所には注意が必要がです。昔の回収実績を誇らしげにホームページに掲載しているような事務所は注意が必要ですので、「ゾンビ型」大量処理型事務所に引っかからないようにお気を付けください。
名古屋駅の弁護士・片山総合法律事務所の特徴
当事務所では、過払い金請求の経験豊富な所長弁護士が、みなさんの案件を、相談から裁判・交渉まで全て担当します。
このため、基本的には、ご依頼頂く方を東海地方にお住まいの方に限定しています。
1件1件、迅速で丁寧な対応を心がけていますので、過払い金請求の依頼後も安心して全てお任せ頂けるのが特徴です。
事務所設立以来、多くの方に御相談・ご依頼頂き、東海地方では、圧倒的な口コミ・評判を集めるようになりました。
事務所は、名古屋駅すぐの場所にあります。
「弁護士に相談」というと構えてしまう方も多いかと思いますが、そんなに難しく考えないで下さい。
ご相談は、完全予約制となっていますので、気になる方は、ぜひご相談のご予約から始めてみて下さい。