あなたの過払い金を5分で無料診断!

過払い金を郵送だけでお調べします!

ここ2,3年ほど、こうした過払い金の無料診断や無料調査の宣伝をさかんに耳にしたり、目にしたりするようになりました。

それでは、こうした過払い金の無料診断や無料調査は、やった方が良いのでしょうか?

弁護士という「プロ」の立場からすると、こうした過払い金の無料診断や無料調査は、全くお勧めできません。

1・無料診断・調査の信用性に疑問があります

たとえば、「あなたの過払い金を5分で無料診断」というフレーズ。

本当に信用できるのでしょうか?

過払い金の計算は、簡単なものではありません。

まず、借りていた貸金業者に対して、取引履歴の開示を求めます。

取引履歴が開示されるまでは早い業者で10日ほど、遅い業者だと3か月ほどかかります。

取引履歴が開示されたら、利息制限法の制限利率に従って、計算をし直す必要があります。

全ての取引について、取引日と金額をきちんと打ち込んでいきます。

利息制限法の制限利率の適用利率について、きちんとチェックをする必要があります。

たとえ同じ限度額で同じ期間の取引でも、お一人お一人取引の内容は異なります。

このため、1回1回の取引について全て打ち込んでいく必要があるのです。

この作業が「5分」でできるというのでしょうか?

また、「5分」で回答してくれるのでは、誰でしょうか?

弁護士でしょうか?司法書士でしょうか?

それとも資格を持たないオペレーターの方でしょうか?

過払い金の金額が5分でわかると思ったら大間違いです。

現金がいくら戻るか5分でわかると思ったら大間違いです。

当事務所の依頼者の中には、無料診断を事前になされていた方もいらっしゃいました。

そして、無料診断で聞いた金額と、正確な計算結果との違いに驚かれている方も多くいらっしゃいました。

2・過払い金の無料診断・無料調査では過払い金は手元に戻りません!

とっても根本的なことになりますが、過払い金の無料診断・無料調査だけでは、過払い金は皆さんのお手元に戻ることはありません。

あくまでも診断・調査だけですので、そのまま相手方業者と返還に向けた交渉に入るわけではありません。

たとえば、「郵送で過払い金の無料調査を行っています」という事務所の場合。

計算結果といっても、過払い金請求には様々な争点があります。

争点については、実際に相手方業者と交渉を進めていかないと、どれだけこちらの請求額に近くなるのか、はっきりとはわかりません。

このため、単純な過払い金の無料診断・無料調査では、具体的にどこまで回収できるかというところまでは明示できないのです。

このように、過払い金の無料診断・無料調査は、本当に中途半端な手続きです。

無料調査だけでは、具体的にいくら取り戻せるかを交渉できません。

無料調査だけでは、過払い金を取り戻すための裁判を起こすこともできません。

過払い金の無料診断・無料調査と過払い金の返還請求手続きは、あくまでも完全に別の手続きということに注意が必要です。

⇒ 過払い金の無料診断・無料調査を終えた方へ

3・過払い金の回収まで時間がかかるだけ!

過払い金の無料診断や無料調査をしてもらっても、上記のとおり、過払い金の返還請求手続きに着手したことにはなりません。

調査の後で、改めて過払い金の返還請求手続きの依頼をしないといけません。

もちろん調査だけ・診断だけを無料でやってもらって、実際の過払い金の請求手続きは他の事務所で進めることも可能です。

その場合も、調査結果・診断結果を聞いた上で、請求手続きをお願いする弁護士・司法書士を探して、依頼をしないといけません。

別の弁護士・司法書士にお願いする場合はもちろん、同じ事務所にお願いする場合でも、調査以後に取引があった場合など、改めて取引履歴を取り寄せる必要があります。

仮に開示まで1か月かかる業者の場合、調査に1か月かけた上で、さらに請求手続きの際にまた1か月取引歴の開示を待って、そこからようやく、過払い金の返還請求手続きに入るということになるわけです。

これって時間の無駄だと思いませんか?

それならば、最初から、過払い金の請求手続きを正式に依頼した方が良いと思いませんか?

⇒ 調査のみ・診断のみの依頼はNG

4・営業電話や勧誘電話に注意!

こうした過払い金の無料診断や無料調査を行っているような事務所は、1人でもお客さんを増やそうと必死です。

だからこそ、無料診断とか無料調査などと言って、ハードルを下げて、1人でも多くの人から依頼を受けようとしているのです。

当事務所の依頼者の方々の話では、そうした事務所に一度問い合わせの電話をしてみたら、断ったのに、その後、何度も何度も、営業電話が毎日のようにしつこくかかってきたという方や、そうした事務所のホームページで携帯電話の番号を入れて「診断開始」とクリックしたら、やはり何度も何度も「依頼されませんか」という勧誘電話が連日かかってきたという方などがいらっしゃいました。

借金の問題というのは、たとえ現在完済していても、あまり人に知られたくないことですよね。

それなのに、時をかまわず勧誘の電話や営業の電話がかかってくるなんて、とても信じられないのですが、実話です。

過払い金の無料診断や無料調査というのは、「過払い金の金額を知りたい」という皆様のためではなく、「事務所の売上を1円でも伸ばしたい」という過払い金の大量処理型事務所が自分たちのためにやっている営業手段に過ぎないことがお分かりいただけますでしょうか?

たった一度の無料診断の電話で、その後大量の営業電話がかかってくるおそれがあるのです。

⇒ 大量処理型事務所の営業電話に注意!

5・取引の内容は自分で調べることもできます

過払い金の請求手続きを依頼した場合には、依頼先の弁護士・司法書士が、相手方業者から「取引履歴」を取り寄せて、過払い金の金額を計算します。

ただ、ご相談前に、ご自身の取引の内容を確認したいという方もいらっしゃるかと思います。

そうした方は、弁護士や司法書士にご相談される前に、ご自身で相手方貸金業者から取引履歴を取り寄せるとよろしいかと思います。

借りていた、もしくは借りている消費者金融やカード会社に連絡をして、「取引履歴」(取引日や金額が記載された書類です)を送ってもらうようお願いすれば、自宅などに送ってもらったり、相手方業者の店舗で受け取ることもできます。

ご依頼の際に、この「取引履歴」をお持ちいただければ、ご相談の際によく具体的なお話ができますし、ご依頼後の進行も、取引履歴の開示を待つ時間がなくなりますので、よりスムーズに進むことになります。

⇒ 取引履歴の取寄せ

6・片山総合法律事務所なら安心!

「過払い金の無料診断や無料調査が信用できないのはわかったけど、最初から請求手続きを依頼して、過払い金が出てなかったら、手数料だけ払って、損するのでは?」。

過払い金の請求手続きを弁護士に依頼しようとする場合、こんなご心配をされる方もいらっしゃるかもしれません。

名古屋駅の弁護士・片山総合法律事務所では、完済の会社の場合、着手金は頂いておりません。

過払い金の無料相談にお越し頂いて、請求手続きをご依頼頂いた後は、事務所から取引履歴の開示を請求し、もし過払い金が発生していなければ、ご報告差し上げて終了です。

その場合は、報酬金や手数料などは一切頂いておりません

このため、赤字で終わった方は、お一人もいらっしゃいません。

また、ご依頼の際に、過払い金の請求手続き自体を正式にご依頼頂いておりますので、過払い金の金額を計算した後は、そのまますぐに、相手方業者に対しての過払い金の請求手続きに着手することができます。

一度調査して、調査結果を聞いてから依頼するかどうか決めるなどという時間のムダがありませんので、過払い金請求のスピード解決を図ることができます。

⇒ 過払い金の弁護士費用

⇒ 片山総合法律事務所なら依頼後も安心!

7・結局、過払い金の無料診断や無料調査って何?

以上のように、過払い金請求に力を入れる「プロ」の立場からすると、無駄でしかない無料調査や無料診断。

もともと今から10年くらい前に過払い金が注目されたころは、「無料相談」というのはありましたが、このような「無料調査」や「無料診断」などはありませんでした。

過払い金の大量処理型事務所が、「1円でも多く売上を伸ばしたい」「1件でも多くの依頼を受けたい」と考えて、無料相談ではなくて、無料診断とか無料調査を、電話だけだったり郵送だけだったりで手掛けるようになったのです。

つまり、過払い金の無料診断や無料調査は、大量処理型事務所の集客手段でしかないのです。

もともとみなさんの利益を考えられて始められたものではなく、売上を伸ばすことだけを考えた大量処理型事務所の集客手段です。

実際に、無料調査や無料診断をやっている事務所も、それだけで「いくら過払い金が戻ってくるか」なんてわからないことは知っています。

それでも、1人でも多くのお客さんを集め、1円でも多くの売り上げを伸ばすために、「無料診断」とか「無料調査」と盛んに宣伝しているのです。

この記事を読まれたみなさんは、くれぐれも過払い金の無料調査や無料診断で、遠回りすることないようお気を付けください。

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